2022/09/05

(テスト用)暗号資産週間レポート(2022年9月4日~9月10日)

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【9/4~9/10週のサマリー】
・ETH大型アップグレード「The Merge」の第一段階「Bellatrix」が実装完了
・米ゲーム小売大手GameStop社が暗号資産取引所FTXと提携
・欧州中央銀行(ECB)が初の75bp利上げを実施
・米MicroStrategy社がBTC購入資金などの調達のために5億ドル相当の株式売却契約を締結


【暗号資産市場概況】
 9/4~9/10週におけるBTC /JPYの週足終値は前週比+11.26%の3,082,050円、ETH/JPYの週足終値は同+14.7%の249,750円となった。(※終値は9/10の当社現物EOD( 9/11 6:59:59)レートMid値)
 週初の暗号資産市場は5日の米休場により他市場の動きが穏やかであったため小動きに終始した。週央に差し掛かると6日の米8月ISM非製造業景気指数が市場予想、前月実績を上回る良好な結果となったことで9月FOMC(20~21日開催)での75bpの利上げ観測が強まり、暗号資産は全般に下押しした。しかし、事前に相応の利上げ織り込みが進んでいたほか、米長期金利が上昇一服となったことで米国株式がプラス転換すると暗号資産も反発。ミーム銘柄として有名な米ゲーム小売大手GameStop社の暗号資産取引所FTXとの提携発表も市場への資金流入を想起させ相場のサポートとなった。
 その後も、欧州中央銀行(ECB)の75bp利上げを無難に通過したことでリスク性資産はポジティブに反応。BTC購入資金の調達などを目的とした米MicroStrategy社の株式売却契約の締結やシンガポール金融大手DBSのメタバース空間への進出なども暗号資産市場を大きくサポートし、週末にかけてBTCは300万円台を回復、ETHも25万円付近を推移するなど週足では大幅な上昇となった。
いよいよ9/11~17週にはETH大型アップグレード「The Merge」実装が予定されている。直前にはボラティリティの急激な上昇、ファンディングレート(レバレッジ手数料)の急激な変化が想定される。また、BTCやETHはレバレッジ比率が過去最高水準で推移しているためスクイーズ発生の可能性がある点にも留意が必要である。

(TradingView提供のチャートにて当部作成)


(当部にて作成)

【今週のひとこと「イーサリアムの歴史とアップデート」】
 大型アップグレード「The Merge」によって注目されているイーサリアムは、2013年にホワイトペーパーが公開され、2014年7月からICOが実施されました。イーサリアムは「ネットワークをよりスケーラブル、セキュア、かつ持続可能にすること」をビジョンに掲げており、その実現のために2015年の運用開始以降10回を超えるアップグレードを積み重ねています。 イーサリアムを始めとしたブロックチェーンは、ブロックチェーンのトリレンマという課題を抱えています。ブロックチェーンのトリレンマとは「分散化」「セキュリティ」「スケーラビリティ」の3つのうち2つを重視すると残りの1つが犠牲になるということです。
 イーサリアム財団はビジョン達成のための簡単な方法として「中央集権化」を挙げていますが、「分散化」がイーサリアムに与える価値はより重要であるとしてその方法を否定しています。そのような前提のもとでイーサリアムのビジョンを達成するためには「分散化」を維持したうえで「スケーラビリティ」と「セキュリティ」の向上を実現する、すなわち前述のトリレンマの課題を解決することが必要であり、数々のアップグレードはそのために実施されています。
 今週予定されている「The Merge」もその1つであり、コンセンサスアルゴリズムのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行がスケーラビリティ問題の解決への足掛かりとなります。イーサリアムでは「The Merge」 以降もビジョン達成のために、5年以上をかけてThe Surge、The Verge、The Purge、The Splurgeの4段階のアップデートが予定されており、今後もその動向からは目が離せません。

(参照:https://ethereum.org/en/)


【9/11~17週のフォーカス】
☆15日予定のETH大型アップグレード「The Merge」実装
☆9月FOMC[20~21日開催]前の米重要経済指標(消費者物価指数[13日]、小売売上高[15日])


以上
(SBI VCトレード株式会社 市場オペレーション部作成)

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